睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来(土曜・日曜・祝日も診療)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりすることで、十分な酸素が体に行き渡らなくなる状態です。
無呼吸の状態が繰り返されると、深い眠りを得ることができず、日中の眠気や集中力の低下、疲労感を引き起こします。
さらに、睡眠中の低酸素状態が血管に負担をかけることで、高血圧や動脈硬化のリスクが高まり、血流の異常が続くことで、心筋梗塞や脳卒中といった深刻な疾患を引き起こす可能性もあります。
「大きないびきを指摘された」、「日中の眠気が強い」、「朝起きたときに頭痛やだるさを感じる」といった症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群が潜んでいるかもしれません。
特に、肥満や首周りに脂肪の蓄積がある方、喫煙や飲酒、鼻詰まりのある方などは、気道が狭くなりやすいため、睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれています。
薬院天神南さくらクリニックは、福岡市中央区、薬院エリア周辺のかかりつけ医として、地域の皆様の健康を支えてまいります。当院は土曜・日曜・祝日も診療しています。
気になる症状がある方は、どうぞお早めに受診していただきますようお願いいたします。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状
- 寝ている間に呼吸が止まる(家族に指摘されることが多い)
- 大きないびきをかく
- 夜中に何度も目が覚める
- 起床時に頭痛がある
- 朝起きたときに口が乾いている
- 日中に強い眠気を感じる
- 集中力が続かず、仕事や勉強に支障が出る
- 倦怠感が抜けない
睡眠時無呼吸症候群は、その名の通り、睡眠時に何度も呼吸が止まってしまう疾患です。
呼吸が止まるとはいえ、本人は気がつかないことも多く、家族に指摘されてはじめて自覚するというケースも少なくありません。
また、睡眠の質が低下することで、日中の眠気や疲労感、集中力の低下が引き起こされ、生活の質(QOL)の低下や、場合によっては、車の運転中や仕事中に思わぬ事故やミスを引き起こす原因となる可能性もあります。
睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群の原因は、気道(空気の通り道)の閉塞によるものと、脳の呼吸中枢の異常によるものの2種類に分かれます。
一般的に「睡眠時無呼吸症候群」と呼ばれる場合、気道の閉塞によるものであるケースが多く、肥満や喫煙、アルコールなどの生活習慣が関与している可能性があります。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea:OSA)は、睡眠時無呼吸症候群の中で最も一般的なタイプであり、気道が物理的に塞がることで呼吸が止まる状態を指します。
気道の閉塞が起こる主な原因として、肥満や首周りの脂肪、喫煙やアルコールなどが挙げられます。
肥満の方の場合、首周りに脂肪が蓄積しやすく、気道が狭くなることで、呼吸が妨げられてしまうことがあります。
特に、仰向けで寝ると気道が圧迫されやすく、無呼吸の頻度が増える傾向にあります。
また、喫煙は気道の炎症を引き起こし、腫れを引き起こすことで、気道を狭くする要因となります。
加えて、アルコールを摂取すると、喉や舌の筋肉が弛緩しやすくなり、睡眠中に気道を塞ぎやすくなりますので、就寝前の飲酒には特に注意が必要です。
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)
中枢性睡眠時無呼吸症候群(Central Sleep Apnea:CSA)は、脳の呼吸中枢の異常によって、呼吸の指令が適切に出されなくなることで起こるタイプの無呼吸です。
一般的な気道の閉塞とは異なり、呼吸をするための指令自体が脳から適切に送られないために発生します。
睡眠時無呼吸症候群の治療:CPAP(シーパップ)療法
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続的陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療法であり、特に、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療として実施されます。
CPAP(シーパップ)療法では、専用の装置を使用し、鼻に装着するマスクから一定の圧力で空気を送り込むことで、睡眠中に気道を開いた状態に保ち、無呼吸や低呼吸を防ぎます。
CPAP療法を適切に使用することで、睡眠中の酸素供給が安定し、質の高い睡眠を確保することができます。
日中の強い眠気や疲労感の改善が期待できるほか、高血圧や心疾患のリスクを軽減することも可能です。
CPAP療法の仕組み

CPAPの装置(マシン)は、コンプレッサーによって適切な空気圧を作り出し、専用のホースを通じてマスクへ空気を送る仕組みになっています。
マスクを鼻や口に装着することで、気道内に適度な陽圧(空気による圧力)がかかり、睡眠中の気道閉塞を防ぐことができます。
特に、仰向けで寝ると舌が落ち込みやすく、気道が閉塞しやすくなるという方の場合、CPAPの使用によって、気道を効果的に開くことが可能です。
CPAP療法のメリット
- 睡眠の質の向上
- 日中の疲労感や倦怠感の軽減
- 高血圧や心疾患のリスク軽減
- 集中力・記憶力の向上
CPAP療法の注意点
CPAP療法は非常に有効な治療法ですが、慣れるまでに時間がかかるという課題もあります。
CPAPのマスクを装着すると、最初のうちは違和感や乾燥感を感じることもあります。
しっかりとマスクを装着して眠れるように、適切な使用トレーニングを行うことが重要です。
睡眠時無呼吸症候群の放置によるリスク
- 高血圧や動脈硬化の進行
- 心筋梗塞や脳卒中の発症リスク増加
- 糖尿病の悪化
- 認知機能の低下
- うつ病や不安症のリスク上昇
- 交通事故や作業事故の危険性
睡眠時無呼吸症候群は、本人に自覚症状がない(乏しい)ことも多い疾患のひとつです。
しかし、自覚症状がないからといって放置してしまうと、睡眠不足による集中力の低下や、それに伴う仕事のパフォーマンスの悪化、運転中の事故リスクなどを高めてしまうため、早期の診断と適切な治療が重要になります。
また、睡眠時無呼吸症候群が長期間続くことで、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な疾患の発症リスクが増加することも知られています。
「たかがいびき」と侮らず、しっかりと医師の診察を受け、適切な対策を行うことが重要です。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる方は薬院天神南さくらクリニックにご相談ください

睡眠中の呼吸の乱れや日中の強い眠気、疲労感が気になる方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
薬院天神南さくらクリニックでは、適切な検査を行い、患者様に適した治療を行っております。
睡眠時無呼吸症候群はもちろん、肥満の改善や生活習慣病の治療など、包括的な診療を行うことが可能です。
福岡市中央区、薬院エリア周辺で、気になる症状がある方は、どうぞお早めに薬院天神南さくらクリニックまでご相談ください。
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